神奈川県の辻堂・茅ヶ崎市の整体院

コロナ禍の中で

「整体法」で読む「新型コロナ」 第3回 新型コロナウィルスと風邪の違い(1)

2020.05.12 | コロナ禍の中で

ウイルスとの共存関係

風邪の話が長く続きましたが、それは今回のテーマではとても大事な伏線となっているからでした。

前にもお伝えしたように、通常のコロナウイルスは風邪の原因となるウイルスの一つです。おそらく長い年月をかけて、人類とこのウイルスは共存してきたのでしょう。季節の変わり目に私たちが、速やかに次の季節環境に順応できるよう、このウイルスを体に引き入れ「風邪を引く」ことで脱皮していく。
また、体の負担が取れず、左右差が極端になると風邪を引き入れて、体の状態をチャラにする。ウイルスの方も、空気中では長く活動できないので、人の細胞に入って増殖することで、生存していく。まさに、持ちつ持たれつの関係にあったのが、人とこのウイルスの関係性だったと推測できます。

ところが、先のSARSやMARSといったコロナの変異型に続き、今回の新型コロナの発生は、何らかの理由でこの共存関係が崩れてしまったのでは?と思うのは私だけでしょうか。

 

ウイルスとの関係性が崩れると・・

ウイルスも、その生存が脅かされると、変異して狂暴化してきます。インフルエンザもそうですし、細菌の世界でも抗生物質で叩かれると、すぐにそれを乗り越えた形に変異してくるのが人類とウイルス、細菌との戦いの歴史です。今回の新型コロナウィルスも、感染しても初期のうちは症状が出なかったり、出ても通常の風邪と全く変わらない姿で忍び寄ってきました。しかも潜伏期間を長めにしながら。
そして媒体となる人が発症する前に、次の媒体へと移っていく。全く気付かれないように、そっと忍び寄る姿はまるで忍者のようですね。そして、いざ発症すると一気に重症化することもある。非常に狡猾で強かな(したたか)なウイルスへと変貌していったのですね。

昨日の朝に観ていたフジテレビの「とくダネ!」で、コメンテーターであった加藤友朗医師が、仕事場であるニューヨークで感染、重症化していたとのニュースが冒頭でありました。加藤医師は多臓器移植では世界でもトップの名医。その医師がコロナに感染し、最終的な治療であるECMOも使われ、重症化してから3週もの間は完全に意識もなく、さらに腎不全やくも膜下出血を併発したとのこと。
これはとても恐ろしいことです。あの名医が・・と、しばらく見入ってしまいました。加藤さん自身もその体験から「このウイルスは絶対にかかってはいけない」と吐露されていたのが強く印象に残りました。

3月には志村けんさん、4月には岡江久美子さんといった普段テレビでよく目にする芸能人が亡くなられたことで、このコロナの怖さが身近に感じられたものでしたね。やはり、このウイルスは、風邪の原因ウイルスとは同列には観てはいけないのです。それだけに、緊急事態宣言中にも関わらず、少し気が緩んでしまったり、いわゆる三密が発生している所も出ているのを目にすると、なぜかいたたまれない思いをしてしまいます。
志村さんや岡江さんの死を無駄にしてはならないはずです。そして、加藤医師の「このウイルスには絶対にかかってはいけない」という言葉が重く響いてきます。

 

 第3回 新型コロナウィルスと風邪の違い(2)に続く

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