神奈川県の辻堂・茅ヶ崎市の整体院

整体操法

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身体の流れと滞り

生きている身体は、毎日の様々な活動や環境の変化に対応する中で、身体の中にどうしても「力(気)の滞り」が出てきます。

良い睡眠がしっかりと取れ、身体の使い方が良ければ、本来こうした「滞り」は自然と解消する働きが本来はあるものです。けれども、身体への負荷が余りにも大きかったり、それが長期に渡ってくると、その「滞り」は緩むどころか逆に固定化してしまいます。そうなってしまうと、身体はその生命の働きを十分に発揮できなくなるだけでなく、自分自身の身体を壊していくことにもなりかねません。

本人の生きた力(息、呼吸)を誘導する

整体操法は、その身体に生じた身体のブレーキを、本人の生きている力(息、呼吸の力)を利用し、その「滞り」に働きかけることで、身体のスムーズな活動を促し、身体と心が元気に生きていく働きを高め、導く技術です。
指導者の技術は、あくまで相手の呼吸をリードし、受け手の気を誘導するものであって、力づくで骨格を矯正する類のものとは全く異なります。

気のコミュニケーション

指導する側の身体の見立てを元に行われる操法を通して、普段は気づかない自分の身体の問題を体感してきます。さらに指導者からの適切なアドバイスを受けることで、毎日の生活や身体の使い方への道が自ずと感じ取れてきます。
こうしたことからも、整体操法は受け手と指導者との「気と身体のコミュニケーション」と言えます。

整体操法の流れ

生命に対する礼。
これが終始、操法を行っていく中に込められています。これなくして、整体の指導はありえません。生きているその身体から訴えているものに気を集中しなければ、身体を、生命を観ることはできません。
整体操法は、常に「生命への礼」を持って進められていきます。

bnr_souhou_flow1患者さんが操法室に入られると、礼から始まります。これは単なる儀礼ではなく、自らの身体、生命に対するものでもあり、また指導者も「生きている身体に対する真摯な気持ち」をもってお迎えしております。
入られた時の立ち居振る舞い、姿勢、顔の表情や色艶、しぐさ、お辞儀の所作、さらに動作のスピード等、全てに気を配って観察させていただいています。

bnr_souhou_flow2その時の「身体から受ける感じ」から観ていきます。
頭部や頚部、あるいは肩や上胸部周辺の状況から身体の特徴を拾うことが多く、右の写真はそれを行っています。

bnr_souhou_flow3うつ伏せになっていただき、身体の中心でもある背部と、土台となる腰まわりの観察を中心に行います。
背骨一つ一つの可動性を調べつつ、その周辺に見られる力配分や身体全体との力関係を紐解いていきます。その中で、身体の中心に力が集まっているか、集まっていないとすれば、その原因はどこにあるのかを感じ取り、どこをどのように刺激を入れると変化させられるか等の「読み」を行います。

bnr_souhou_flow4ある程度の「読み」ができたところで、身体を変えていく操法に入ります。
身体の流れを滞らせているところに、身体を変えるための急所でもある「硬結」が現れています。その深さの度合いや角度を感じつつ捉え、気をここに集中して、相手の気をここに導いていきます。これを井本整体では「導気」と呼んでいます。

写真のように、相手に跨ってその硬結を捉えていきますが、ベッドや座った状態では腰が決まらず、良い浸透ができません。
そればかりでなく、こうした型・構えができないと、腰で取ることができず、指や腕で押すことになり、過大な負荷が自分の胸部や首、頭にかかってしまいます。
整体操法は、このような「腰で取る型」がないと行えません。こうした型ができるには、それ相当の年月、厳しい訓練が必要となってくるのは言うまでもありません。

bnr_souhou_flow5次に、仰向けになっていただき、主に腹部に現れる身体の状況を読み、必要な調整を行います。
腹部は、臓器ばかりでなく、頭部・頚部・四肢、さらに心理状況、またその身体の持つ「勢い」といったものの状況を読むための宝庫であり、この腹部の操法は井本整体の奥義、秘伝と呼ばれるものが凝縮しています。

この後、腹部で読んだものから再び背部の操法に移ります。
背部で読んだものと、腹部から得た情報と調整によって緩んできたところで背部の急処を的確に捉え、身体の「中心」と「下腹」に力(気)が集まるよう誘導します。
最後の決め技で「深い呼吸」が入ったところで、再び後ろ向きに正座をしていただき、肩・上胸部・首・頭の変化を観察し、身体の変化を確認して一連の操法は終わります。

以上が基本的な操法の流れですが、こうした流れは固定したものではなく、相手の状況によって、臨機応変に対応は変わります。
操法後は、からだが大きく緩み、体の流れが変化し始めます。
このため、その実感を崩さないために、整体指導に対しての礼が終わり次第、操法室から退室していただき、しばらく休まれてからお帰りいただいております。

操法を受ける際の注意事項

操法を受けられる方は、次のことをお守りください。

ご用意するもの

布団に顔を伏せますので、(フェイス)タオルを1枚お持ちください。

服装

整体操法は手技によるからだの観察を行います。
このため、観察の妨げとなるような締め付けの強いものはお外しになり、またジーパンのような厚手の生地の類はお避けください。

・女性の方は、スカートではなく、スラックスまたはパンツにお履き替えください。
・ベルトは受ける前にお外しください。
・ズボン(スラックス)は、上のボタンを外し、緩めた状態にしておいてください。
・また、生地に凹凸の強いものがあったり、プリントされたTシャツ等も観察を狂わせますので、別のものをご用意ください。

お着替えは更衣室をご利用ください。

その他身に付けるものついて

・ メガネ、装飾品、腕時計等は事前にお外しください。
・ 強く匂う香水等は操法の妨げになるばかりでなく、次に受けられる方にまで影響を与えますので、おやめください。

時間について

・ 時間の守れない方、ご自身の都合で予約の取消し・変更されることの多い方はお受けいたしません。
・ 入室については、予約時間の15分ほど前を目安にお入りください(夏場と冬の時期を除く)。
・ 夏場は汗が引く時間、冬場は体が温まる時間も考慮してお入りください。この時期は、20分ほど前に入室ください。
・ 当日最初の方は、当方の準備もございますので、あまり早いと入室できません。
・ ギリギリに来られた方は、体・気持も落ち着いていません。順番を後ろに回すことになりますので、ご注意ください。

早くお着きになった方は、お近くにテラスモール、辻堂図書館、デニーズ、セブンイレブン、ローソン等がございます。しばらくの間、そちらで時間調整をなさってください。

その他

・ 汗ばんだ体は手技の妨げとなります。お早めに入室され、汗を拭き取り、お着替えをされた上でお受けください。
・ 雨の日は、必ずお着替えをご用意ください。ズボン、靴下についた汚れは、シーツに必ず付いてしまいます。
・ 携帯電話の電源は必ずお切りください。
・ 整体操法は「気の集中」の中で行います。お受けになっている時に限らず、待合室にいる間も、気の集中を妨げるようなおしゃべりは「気の流れ」を乱し、操法自体を打ち消しにしてしまいます。静かにお受けください。
・ 整体操法は、症状・病気を治すことを目的としたものではなく、体の内外の素直な動きを邪魔しているものを、呼吸の誘導をもって体の素直な動きが出るように導く技術です。

このため、整体操法は「治療を目的」とする医療および医療類似行為にはあたりません。また、こうした治療行為に適用される保険も、この意味からも対象にはなりません。

操法当日のご注意

刺激となるようなことはお避けください。

過食、過剰な喫煙、スポーツ等の運動(部分的であれ、全身を使うことであれ、体に負担のかかる運動・動作・体勢)、強いストレス、温度差の激しい場所間の移動等は、操法後のからだの働きを乱し、体への裏切り行為となりますので、お避けください。

また、入浴・飲酒は全身を緩めてしまうため、せっかくの操法をご破算にしてしまいますので、ご注意ください。