神奈川県の辻堂・茅ヶ崎市の整体院

整体生活の知恵

手(6)介護、引越し

2015.11.11 | 整体生活の知恵

家事仕事以上に体の負担を強いられるのが、介護や引越しなどの仕事でしょう。

これまで私のところにも、こうした仕事以外にも、電気、配管修理、内装工事などの仕事を行う方がお見えになっています。

プリントこうした仕事こそ、腰をしっかりと入れ、手や腕の力を抜くことが必要です。

もちろん、仕事場の状況によってはなかなか腰が決められなかったり、無理な体の姿勢や使い方を取らざるを得ないケースも多々あり、一概には言えませんが、それでも型や構えをキチンと取ることが必要となるのです。

さて、腰を入れることはわかるけれども、腕や手の力を緩めてしまったら、重い物を持ったり、人を抱えるなんてことなどできないのでは?なんて思う方は、もう一度今回の「手」のシリーズを読み直してください。

体の構造上、骨盤の後部に背骨が乗っていますね。腰が入る動作というのは、この骨盤がしっかりと背骨を持ち上げている力とも言えます。

背骨が上に伸びていくと、肋骨を初め、鎖骨、肩(腕)、肩甲骨が自然と背骨に向かって集まってきます。

こうした姿勢が取れてくると、てっぺんに乗っている頭を楽に持ち上げてくるので、首にも負担がかかっていません。

ところが、腕の末端である手や指に力が入ってしまうと、腕の付け根である肩との綱引きが始まってしまいます。stockfoto_88723063_XS

肩が上・前方向に力を入れてしまうことになるため、それまで背中に集まっていた肋骨や肩甲骨が一斉に外に逃げてしまいます。

こうなると、背骨を持ち上げていた土台の骨盤が後屈してしまい、腰の力が発揮できないことになるのです。

それどころか、上半身が外に逃げる方向でロックされてしまっているために、腰を入れようとすればするほど上半身のガードはさらに強まってしまい、上半身のみならず腰や脚にも大きな負荷が加わってしまうことになってきます。

 

腕や指に力が入ってしまうと、こうした体の仕組みから、最も大きなパワーの源である腰の力を使えず、ますます腕や肩に力が入ってしまい、胸部、首、頭を圧迫してしまうことになるわけですね。

こうしたことからも、腰が決まらずに腕の力だけで行いがちな仕事、例えばベッドで施術をする方や介護、介助をする方は、どうしても重心が上に行ってしまうため、自分自身の体の負担が強まってしまうのは、こうした理由からなのです。

 

 

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